発酵あんこがまずい理由は?成功への秘訣とリメイク法

当ページのリンクには広告が含まれています。
Miyako

発酵食品が注目される中、「発酵あんこ」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

甘さ控えめでヘルシーなデザートとして、手作りに挑戦する人も増えています。しかし、実際に作ってみたけれど「まずい」「甘くない」「変な味がする」と感じた人も多いのではないでしょうか?

発酵あんこは、発酵という工程を経るため、その結果は微妙な条件によって大きく左右されます。温度、時間、水分量、麹の選び方など、少しでもバランスを崩すと、思い描いた味に仕上がらないことがあります。

このブログでは、発酵あんこがまずいと感じる理由と、その原因を解消するための秘訣を解説していきます。また、失敗してしまった発酵あんこをリメイクする方法や、失敗を避けるためのコツも紹介しますので、最後までお付き合いください。

11/20発酵あんこのおすすめ書籍と通販で買える発酵あんこの記事を追加しました。

目次

発酵あんことは?

発酵あんこの基本的な定義

発酵あんこは、一般的なあんことは異なり、砂糖を使用せずに作られる発酵食品です。主な材料は、小豆(あずき)と米麹(こめこうじ)。この米麹の働きで、小豆のデンプンが自然な甘さに変わり、砂糖を加えずともほのかな甘みを持ったあんこができあがります。

発酵の過程で生まれる独特の風味と、健康志向の方々にも評価される栄養価の高さから、発酵あんこは注目を集めています。

米麹と小豆を使った発酵プロセスの概要

発酵あんこの製造プロセスは、米麹の酵素を使って小豆を発酵させることにあります。まず、煮た小豆に米麹を混ぜ、一定の温度(約50〜60℃)で数時間発酵させることが重要です。この温度帯が麹菌の活動を活発にし、甘味を引き出すカギとなります。

米麹には酵素が含まれており、この酵素が小豆のデンプンをブドウ糖に変えることで、自然な甘さが生まれます。また、発酵によって栄養素が体に吸収しやすい形に変わるため、通常のあんこよりも健康的な食品とされています。

砂糖不使用の自然な甘さの理由

米麹が作り出す酵素によって、デンプンが糖分に分解されるため、砂糖を加えなくても甘さを感じることができるのです。これは酵素による糖化」と呼ばれるプロセスで、パンや日本酒の製造でも同じ原理が使われています。

発酵あんこの甘さは一般のあんこより控えめですが、発酵過程によって得られる自然な甘味は、後味がスッキリしているのが特徴です。

発酵あんこの栄養価と健康効果

発酵あんこは、発酵食品ならではの健康効果が期待できます。まず、麹の発酵によって生まれる酵素やアミノ酸が消化を助け、腸内環境を整える効果があります。

また、米麹に含まれるビタミンB群や食物繊維、小豆のポリフェノールが抗酸化作用を発揮し、免疫力向上やアンチエイジングにも寄与します。

砂糖不使用であるため、血糖値の急激な上昇を避けられる点も健康的です。甘味は自然由来のため、ダイエット中や糖質制限をしている人にも適しています。

発酵あんこが「まずい」と感じる理由とその対策

発酵あんこは、その製造過程が少し複雑なため、思い通りの味に仕上がらないことがあります。特に初めて挑戦する場合、「甘くない」「酸っぱくなってしまった」「食感が悪い」といった問題に直面しがちです。ここでは、発酵あんこがまずいと感じる代表的な原因と、その対策について解説します。

甘くない発酵あんこの原因と解決策

発酵あんこが「甘くない」と感じる場合、原因として最も多いのは発酵が不十分であることです。米麹が持つ酵素は、適切な温度と時間が確保されないと、十分に働くことができません。

原因:

  • 発酵温度が低すぎる(50〜60℃を維持できていない)。
  • 発酵時間が短すぎる(最低でも6〜8時間が必要)。
  • 使用する米麹の量が少ない。

解決策:

  • 発酵温度を正確に管理することが重要です。温度管理が難しい場合は、ヨーグルトメーカーや炊飯器の保温機能を使って、適切な発酵環境を作りましょう。
  • 発酵時間を十分に確保しましょう。途中で温度が下がったりしても、時間を延ばせば甘味が引き出される場合があります。
  • 米麹の分量を見直し、小豆に対して十分な量を使用するようにしましょう。

酸っぱくなる原因と改善法

発酵あんこが「酸っぱい」と感じる場合、発酵が進みすぎている可能性があります。発酵が過度に進行すると、乳酸菌などが働き、酸味が強くなることがあります。

原因:

  • 発酵時間が長すぎる。
  • 発酵温度が高すぎたことで、乳酸菌が活発に増えた。

解決策:

  • 発酵時間を適切に管理し、長時間放置しすぎないようにしましょう。標準的には6〜8時間程度が適切です。
  • 発酵が進みすぎて酸っぱくなった場合は、早めに冷蔵庫に移して発酵を止めることが重要です。
  • もし酸っぱくなってしまった場合は、後述のリメイク方法(例:酸味を利用したスイーツや飲料へのアレンジ)を試すのも一つの手です。

水っぽい仕上がりの対処法

発酵あんこが「水っぽくなる」こともよくあるトラブルの一つです。これは水分の調整がうまくいかない場合に起こります。

原因:

  • 小豆を煮る時に水を多く使いすぎた。
  • 発酵過程で水分が十分に飛ばなかった。

解決策:

  • 小豆を煮る際には、水分が多すぎないよう注意します。小豆が柔らかくなる程度に調整し、余分な水分は捨てましょう。
  • 発酵後、必要に応じて鍋で水分を飛ばすことができます。軽く火を通して煮詰め、好みの濃度に調整しましょう。

パサパサする発酵あんこの原因と調整方法

発酵あんこが「パサパサ」してしまう場合、これは水分が不足している状態です。特に、小豆を煮る際に水分をしっかり含ませることができていない場合に起こります。

原因:

  • 小豆の煮方が不十分で、水分が少ない。
  • 発酵過程で水分が飛びすぎた。

解決策:

  • 小豆を煮る際は、しっかり柔らかくなるまで煮て、水分を十分に吸収させましょう。
  • 発酵後にパサパサしている場合は、少量の水や煮汁を加えて、再度軽く混ぜながら調整します。少し加熱すると馴染みやすくなります。

苦味が強い場合の原因と防止策

発酵あんこが「苦い」と感じる場合、小豆の渋みや発酵過程で生じる成分が原因です。特に、小豆の処理が適切でない場合、苦味が残りやすくなります。

原因:

  • 小豆の渋切り(あく抜き)が不十分。
  • 発酵が進みすぎて、苦味成分が強くなった。

解決策:

  • 小豆を煮る前にしっかり渋切りを行うことが重要です。渋切りをすることで、あずき特有の苦味を取り除くことができます。
  • 発酵過程が長すぎる場合も、苦味が強くなることがあるため、発酵時間をしっかりと管理しましょう。

失敗しない発酵あんこの作り方

発酵あんこを作る上で、失敗を避けるためにはいくつかの重要なポイントがあります。特に、材料の選び方や発酵のプロセス、温度管理などを正しく行うことで、安定して美味しい発酵あんこを作ることができます。

ここでは、失敗しないための基本的な手順とポイントを紹介します。

小豆の渋切りの重要性と手順

小豆を使用する際に特に重要なのが「渋切り」です。小豆には渋み成分(タンニンなど)が含まれており、この渋みを適切に取り除かないと、仕上がりが苦くなってしまいます。渋切りをしっかり行うことで、発酵後の風味を良くし、苦味を防ぐことができます。

手順:

  1. 小豆を煮る前に下茹で:小豆を水に入れて沸騰させ、2〜3分ほど煮ます。この間に小豆の表面から渋み成分が出ます。
  2. 茹でこぼし:一度沸騰したら、小豆をざるに上げてお湯を捨てます。これが「渋切り」の過程です。
  3. 再度煮る:新しい水を加えて小豆を再度煮て、柔らかくなるまで火を通します。

この工程をしっかり行うことで、小豆の渋みを取り除き、より美味しい発酵あんこに仕上げることができます。

適切な発酵温度の管理方法

発酵あんこ作りにおいて、温度管理は非常に重要です。麹が効果的に発酵するためには、50〜60℃の範囲で温度を保つことが必要です。この温度が高すぎると麹の活動が鈍り、低すぎると十分に甘みが引き出されません。

ポイント:

  • ヨーグルトメーカーや炊飯器の保温機能を使うと、温度管理がしやすくなります。ヨーグルトメーカーは温度を一定に保つことができるため、発酵食品作りに適しています。
  • 発酵中に定期的に温度を確認し、適切な範囲を維持できているかを確認しましょう。

もし専用の器具がない場合は、タオルで包んで保温するなどして温度を保ち、時々温度をチェックして必要に応じて調整することが重要です。

使用する麹の選び方と影響

発酵あんこに使う麹は、品質や種類によって甘さや風味に大きな影響を与えます。一般的には「米麹」が使われますが、どの麹を使うかによって、発酵あんこの仕上がりが変わってくるため、麹選びは慎重に行いましょう。

米麹の選び方:

  • 品質の高い米麹を選ぶことが大切です。スーパーで売られている乾燥麹でもよいですが、できるだけ新鮮なものを使用すると、発酵力が強く甘みも引き立ちます。
  • できるだけ保存料や添加物が入っていない、純粋な米麹を選ぶことで、発酵プロセスがスムーズになります。

影響:

  • 良質な麹を使うと、発酵が安定し、自然な甘さが際立ちます。また、麹によって風味が異なるため、いろいろな麹を試してみるのもおすすめです。

水分量の調整ポイント

発酵あんこ作りでは、水分量の調整がとても重要です。水分が多すぎると発酵後に「水っぽく」なり、少なすぎると「パサパサ」した仕上がりになります。小豆と米麹がちょうど良く混ざり合い、しっとりとした質感になるように水分を調整することが成功のカギです。

ポイント:

  • 小豆を煮る際に、煮汁をあまり残さないようにし、余分な水分は飛ばします。煮る時点で水分が多すぎると、発酵後に水っぽくなってしまいます。
  • 発酵後に水分が足りないと感じた場合は、少量の水や煮汁を加えて調整することができます。

発酵中も適度な水分量を保つことで、発酵が順調に進み、自然な甘さと滑らかな食感を保つことができます。

発酵あんこのリメイク方法

発酵あんこがうまくできなかった場合でも、そのまま捨ててしまうのはもったいないです。失敗した発酵あんこをリメイクして、新たな料理やスイーツに活用する方法があります。ここでは、甘くならなかった場合や酸っぱくなった場合、水っぽい仕上がりやパサパサした食感に対するリメイクアイデアを紹介します。

甘くない発酵あんこのリメイクアイデア

発酵がうまく進まず、甘さが足りなかった発酵あんこは、そのままだと物足りないですが、少し工夫すればおいしくアレンジすることができます。

リメイク方法:

  • スムージーやヨーグルトに加える:甘くない発酵あんこをスムージーやヨーグルトに混ぜて使用します。フルーツやはちみつを加えれば、自然な甘さを足すことができ、健康的なデザートに早変わりします。
  • パンやお菓子のフィリングに:発酵あんこをパンやパウンドケーキのフィリングに使用します。この場合、砂糖やシロップを加えることで、甘さを調整することができます。
  • 味噌や砂糖を混ぜて和風ディップに:甘さが少ない発酵あんこを味噌や少量の砂糖と混ぜて、野菜スティックやお餅に添える和風ディップとして使うのも一つの方法です。

酸っぱくなった発酵あんこのアレンジ法

酸っぱくなってしまった発酵あんこは、捨てずに工夫して別の料理に活かせます。酸味は料理のアクセントになるため、意外な使い方ができます。

リメイク方法:

  • 発酵スイーツに:酸っぱさを活かして、レモンやベリー系の酸味を加えたスイーツを作ります。たとえば、発酵あんこをパイやタルトのフィリングにして、フルーツと一緒に焼き上げることで、酸味が良いアクセントとなります。
  • ドレッシングの材料として:酸味を生かして、サラダドレッシングのベースに使います。少量のオリーブオイル、はちみつ、醤油などと合わせると、意外にも美味しいドレッシングが完成します。
  • 発酵パンケーキやクレープに:酸味を活かした発酵パンケーキやクレープ生地として活用するのも良い方法です。酸味が生地に風味を加え、独特の味わいが楽しめます。

水っぽい発酵あんこを再利用する方法

水っぽく仕上がってしまった発酵あんこは、そのままでは食べにくいかもしれませんが、少し手を加えることで他の料理に使えます。

リメイク方法:

  • あんこスープやおしるこに:水分が多い場合は、そのままおしるこのようにスープ状にしてしまうのも一つの方法です。お餅や白玉を加えれば、和風デザートとして楽しむことができます。
  • ゼリーや寒天に:水分を利用して、発酵あんこをゼリーや寒天のベースにします。アガーや寒天粉を加えて冷やし固めると、和風デザートとしておいしくいただけます。
  • 煮詰めて水分を飛ばす:水分が多い場合は、弱火で煮詰めて余分な水分を飛ばすことも可能です。これにより、あんこの粘り気が戻り、通常の発酵あんこのような状態に調整できます。

パサパサの発酵あんこを滑らかにするテクニック

パサパサした発酵あんこは、口当たりが悪くなりがちですが、適切な方法で水分を加えることで、滑らかな食感を取り戻すことができます。

リメイク方法:

  • 豆乳やミルクを加える:少量の豆乳やミルクを加えて、あんこを滑らかにします。少しずつ加えて混ぜることで、好みの滑らかさに調整できます。
  • ココナッツミルクやナッツペーストで濃厚さをプラス:濃厚な風味を求める場合は、ココナッツミルクやナッツペーストを加えると、リッチな口当たりのあんこに変身します。これをデザートのフィリングやトーストに使うのもおすすめです。
  • あんこクリームにする:パサパサの発酵あんこをミキサーやブレンダーでペースト状にし、クリーム状にしてから再利用します。滑らかなクリームとして、パンやスイーツに塗ることができます。

発酵あんこを美味しく作るためのコツ

発酵あんこを成功させるためには、適切な道具選びや温度管理が欠かせません。また、発酵のプロセス中の細やかな調整も重要です。ここでは、美味しい発酵あんこを作るための具体的なコツを紹介します。

適切な調理器具の選び方(炊飯器・ヨーグルトメーカーなど)

発酵あんこを作るには、一定の温度を保ちながら発酵させる必要があります。適切な器具を使うことで、安定した発酵が可能になります。

おすすめの調理器具:

  • 炊飯器(保温機能付き):炊飯器の保温機能を使うと、50〜60℃の温度を比較的安定して保てます。炊飯器の保温モードが強すぎる場合は、蓋を少し開けて温度調整を行うとよいでしょう。
  • ヨーグルトメーカー:ヨーグルトメーカーは、発酵食品を作るのに適した温度管理機能があるため、発酵あんこ作りにも最適です。温度設定が可能なタイプを選べば、細かく温度を調整できます。
  • 発酵器(またはオーブンの発酵機能):発酵専用の機器やオーブンの発酵機能を利用すると、安定した発酵温度を保てます。特に発酵に慣れてきたら、こういった専門的な機器を使うのも良い方法です。

これらの器具を使うことで、発酵プロセス中の温度が安定しやすく、失敗のリスクを減らせます。

温度管理が苦手な人向けのおすすめアイテム

温度管理が苦手な方でも、適切なアイテムを使えば簡単に発酵あんこを作ることができます。特に、温度調整が難しいと感じる方には、以下のアイテムが役立ちます。

おすすめアイテム:

  • デジタル温度計:発酵中の温度を正確に測定するために、デジタル温度計は非常に便利です。特に炊飯器やヨーグルトメーカーを使っている場合、温度が適切かどうかをすぐに確認できます。
  • 発酵マット:温度を一定に保つために、発酵マットを使うのも効果的です。ヨーグルトやパン作りにも使えるので、発酵食品全般に役立つアイテムです。
  • タイマー付き調理器具:温度管理が難しい場合は、タイマー機能が付いた調理器具を使い、設定時間をしっかり守ることも大切です。自動的に停止してくれるので、発酵が進みすぎる心配がありません。

温度管理は発酵あんこの成功のカギです。これらのアイテムを使うと、手間をかけずに適切な発酵環境を作ることができます。

発酵中の水分チェックと管理のポイント

発酵あんこは、適度な水分を保つことが重要です。水分が多すぎると「水っぽい」仕上がりになり、少なすぎると「パサパサ」になってしまいます。発酵中の水分管理に注意することで、理想的な食感と味を実現できます。

水分管理のコツ:

  • 発酵前の小豆の煮加減をチェック:小豆を煮た後、余分な水分が残りすぎないようにします。小豆が柔らかくなったら、煮汁をしっかりと切っておくことが重要です。
  • 発酵中に軽く混ぜる:発酵が進むにつれて、表面と内部で水分の偏りが生じることがあります。途中で軽く混ぜてあげることで、全体の水分バランスが均等になります。
  • 仕上げに水分を調整:発酵後に水分が多すぎる場合は、軽く火にかけて水分を飛ばすことができます。逆に、パサパサしている場合は少量の水や豆乳を加えて調整しましょう。

水分管理が適切だと、なめらかで食べやすい発酵あんこができあがります。発酵中も適宜水分をチェックして、理想的な仕上がりに調整しましょう。

発酵あんこのおすすめ書籍

発酵あんこの発案者の方の書籍がkindle版で出版されていますので、ご紹介します。

発酵あんこのおやつ Kindle版
木村 幸子 (著), 藤井 寛 (読み手) Amazonで見る

発酵監修 藤井寛 発酵あんこ研究家
祖父の漬けた漬物や手作りの味噌、母親が作っていた甘酒など、幼いころから発酵食品に親しみのある環境に育つ。
その後、発酵食品を作る微生物に興味を持ち、東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科に進学。
2013年に同大学大学院を卒業後は食品関連の研究職に就くも、甘酒の探求に専念するように。
現在は、甘酒探求家として全国の市販甘酒をレビューするほか、自作の甘酒づくりにも奮闘している。
森田農場から発売されている世界初の調味料「発酵あんこ」の発案者。

おすすめ通販で買える「発酵あんこ」

あずきは、生活習慣病改善、メタボリック症候群、老化予防、更年期障害などに効くスーパーフード。発酵あんこは、食べても血糖値が上がらない良いことづくめの発酵食品ですが、お味については賛否両論・・・。

これは好みの問題もあるのでしょうが、そもそも本物の「発酵あんこ」のお味はどれが正解なんでしょうね?だったら、できたものを一度買ってみるのはいかがでしょうか?

豊後折詰まるみや はこあん(小豆) 90g

【合成着色料、合成甘味料、化学調味料、砂糖不使用】素材と米麹で作った発酵あんこ[(おまけ付)お米のクラフトグラノーラ]

素材や野菜を『米麹』で12時間以上じっくりと発酵させることにより、素材本来が持つ旨味と甘味の美味しい部分だけを引き出しました。

Bさん

はこあん、初めて食べましたが、ほんのり甘くて、少し薄塩でトテモ好きな味です。更に、同封されていた手作りグラノーラはクセになる風味でリピ確定です。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています。Amazonより引用

発酵あんこの作り方動画

【お砂糖いらず優しい甘さ!】発酵あんこのレシピ・作り方

発酵あんこ (小豆麹) の作り方|砂糖は一再使用しない甘いあずきスイーツのレシピ

よくある質問と解決法

発酵あんこ作りに関する質問やトラブルは多く寄せられます。ここでは、よくある質問とその解決方法について解説します。失敗や疑問が生じたときに参考にしてください。

「発酵あんこが苦いのはなぜ?」

発酵あんこが苦くなってしまう原因は、主に小豆の処理や発酵過程に問題がある場合です。

原因:

  • 小豆の渋切り(あく抜き)が不十分:小豆には渋みや苦味のもととなる成分が含まれています。これをしっかり取り除かないと、苦味が強く感じられることがあります。
  • 発酵時間が長すぎる:発酵が進みすぎると、苦味成分が強くなることもあります。

解決策:

  • 小豆を煮る前に必ず「渋切り」を行い、2〜3分茹でこぼしてから本煮を行いましょう。これにより渋みが軽減されます。
  • 発酵時間は適切に管理し、甘味が出た時点で発酵を終了させることが大切です。発酵が進みすぎないように、時間や温度をチェックしましょう。

「発酵がうまくいかない時の見直しポイント」

発酵がうまく進まない、甘味が出ないなどのトラブルが発生した場合、以下のポイントを見直してみてください。

原因:

  • 温度が適切でない:発酵温度が50〜60℃の範囲から外れていると、麹菌の活動が鈍り、甘味が出にくくなります。
  • 発酵時間が短すぎる:発酵時間が十分でないと、米麹の酵素が十分に作用しません。
  • 米麹の量が少ない:米麹が不足していると、発酵が進みにくくなり、十分な甘さが出ません。

解決策:

  • 温度はヨーグルトメーカーや炊飯器を使って適切に保ち、50〜60℃をキープすることが重要です。デジタル温度計を使って頻繁にチェックしましょう。
  • 発酵時間は6〜8時間を目安に、必要であればさらに延ばすことも考えましょう。
  • 米麹の分量は小豆に対してしっかりとした割合(1:1程度)で使いましょう。麹が少ないと発酵が不十分になります。

「保存期間や保存方法について」

発酵あんこは適切に保存することで、日持ちさせることができますが、保存方法を誤ると風味や質が落ちてしまいます。

保存期間:

  • 冷蔵保存:発酵あんこは冷蔵庫で保存し、1週間以内に食べきるのが理想的です。長期間保存すると風味が落ちるだけでなく、発酵が進みすぎる可能性もあります。
  • 冷凍保存:余った発酵あんこは冷凍することもできます。冷凍すれば1か月程度保存可能です。使う際には、自然解凍してから再利用しましょう。

保存方法:

  • 密閉容器に入れる:発酵あんこは空気に触れると変質しやすいため、保存時には密閉容器を使用します。特に冷凍保存する際は、ジッパーバッグや冷凍用の保存容器にしっかりと入れて空気を抜きましょう。
  • 小分けにして保存:一度に使い切れない場合は、小分けにして保存すると便利です。必要な分だけ取り出して使うことができます。

まとめ

発酵あんこは、健康的で自然な甘さを楽しめるヘルシーなデザートとして人気が高まっていますが、作る際にはいくつかの注意点があります。発酵プロセスを適切に管理しないと、甘くならなかったり、酸っぱくなったり、水っぽい仕上がりになるなど、失敗することも少なくありません。

しかし、今回ご紹介したポイントを押さえれば、失敗を避けることができ、安定した味を楽しめます。まず、小豆の渋切りと発酵温度の管理が成功のカギです。また、発酵中の水分管理や適切な麹の選び方も、最終的な仕上がりに大きく影響します。

Miyako

万が一失敗してしまった場合でも、リメイク方法を活用すれば、発酵あんこを無駄にせず、さまざまな料理やスイーツにアレンジできます。

甘さが足りない場合や酸っぱくなってしまった場合でも、アイデア次第で美味しく変身させることが可能です。

発酵あんこは、作り方を工夫すれば簡単に家庭で楽しむことができる発酵食品です。健康効果も高く、砂糖不使用のナチュラルな甘さが魅力ですので、ぜひこの機会にチャレンジしてみてください!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Miyakoのアバター Miyako 発酵フードライター

20年以上の発酵食品作りの経験を持つ。特に、自家製の味噌や納豆、ぬか漬け、キムチ作りが得意。世界中の発酵文化にも興味があり、韓国や東南アジア、ヨーロッパの発酵食品にも挑戦。

コメント

コメントする

目次