発酵食品ナタデココの作り方をわかりやすく解説:よくある質問まとめ

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発酵食品ナタデココの作り方をわかりやすく解説:よくある質問まとめ
Miyako

私は、ナタデココをはじめて食べた時「この食感はイカにそっくり!」と思いました(笑

ナタデココは、ぷるぷるとした食感が特徴の発酵食品で、東南アジア発祥のデザートとして有名です。

そのユニークな口当たりとヘルシーな成分から、世界中で人気を集めています。この記事では、ナタデココの基本情報や作り方、そしてよくある質問について詳しく解説します。

自宅で簡単に作れる方法も紹介しているので、ぜひチャレンジしてみてください。

目次

ナタデココの基本情報

ナタデココとは?

ナタデココは、ココナッツウォーターを発酵させて作られるゼリー状の食品です。ナタデココの「ナタ」はスペイン語で「クリーム」を意味し、発酵過程で生成される膜状の物質を指します。

この膜がナタデココの独特な歯ごたえを生み出します。発酵には「ナタ菌」という特別な細菌が使われ、これがココナッツウォーターの糖分を分解し、ナタデココ特有の食感を作り出すのです。

ナタデココの材料と必要なもの

使用する材料:ココナッツウォーターとナタ菌

ナタデココを作るために必要な材料は主に2つです。まず、発酵の基となる ココナッツウォーター です。これはココナッツの中に含まれる透明な液体で、天然の糖分や栄養素を含んでおり、発酵プロセスに適しています。

次に、発酵に必要な ナタ菌(Acetobacter xylinum)という細菌です。この菌が、ココナッツウォーター中の糖を発酵させ、細胞壁を作り出し、ゼリー状のナタデココを生成します。

動画があったのでご紹介【ゆっくり解説】ナタデココを作る微生物、ナタ菌

ナタ菌の入手方法と代替手段(コンブチャを使った方法)

ナタ菌は、オンラインショップや発酵食品専門店で購入できる場合もありますが、現在のところアマゾンや楽天でも販売されていませんでした。(2024/10現在調べ)

そんな時には、代わりに コンブチャ を使った方法もあります。コンブチャは発酵茶で、ナタ菌と同じく酢酸菌が含まれているため、似たプロセスでナタデココを作ることが可能です。ナタ菌が手に入りにくい日本では、市販のコンブチャスコビー(菌株)を使って代用するのが一般的です。

コンブチャスコビー(菌株)の入手方法

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ナタ菌を使ったナタデココの作り方手順

材料の準備と分量の調整

ナタデココを作る際に必要な分量は、ココナッツウォーター1リットルに対して、ナタ菌が5g程度です。また、少量の砂糖(約50g)を加えることで、発酵を促進します。全ての材料を清潔な容器に入れて、よく混ぜてください。この時、発酵がスムーズに進むよう、容器や器具は全て消毒しておくことが大切です。

発酵プロセスと適切な温度・湿度管理

材料が準備できたら、蓋を軽く乗せた状態で容器を暖かい場所に置きます。発酵には約25〜30℃の温度が最適です。この温度帯を保つことで、ナタ菌が活発に活動し、ナタデココの膜を形成し始めます。湿度も高めに保つと、発酵がスムーズに進行します。

発酵時間と確認ポイント:どのように膜が形成されるか

ナタデココの発酵には1週間から2週間程度かかります。この間、容器の中でココナッツウォーターの表面に薄い膜が形成され始めます。最初は薄い膜ですが、時間が経つにつれて厚みが増していきます。

この膜がナタデココの基となる部分です。発酵が完了すると、膜が固まり、取り出してカットできる状態になります。

コンブチャを使ったナタデココの作り方

Miyako

自宅で作るのは少し手間がかかりますが、手作りのナタデココは格別ですよ。

材料と調理器具の準備

  • ゴムバンド:布を固定するため
  • ココナッツウォーター:1リットル
  • 砂糖:200グラム
  • コンブチャのスターター(SCOBY):1個(またはコンブチャの液体100ml)
  • 清潔なガラス容器:容量1.5リットル以上のもの
  • 布またはペーパータオル:容器の口を覆うため

作り方手順

ココナッツウォーターの準備

  • 鍋にココナッツウォーターを入れ、砂糖を加えて中火で加熱します。
  • 砂糖が完全に溶けるまでかき混ぜ、沸騰直前で火を止めます。

冷却

  • 砂糖が溶けたココナッツウォーターを室温まで冷まします。
  • 熱いままでは菌が死んでしまうため、必ず冷ましてください。

発酵の準備

  • 冷めたココナッツウォーターを清潔なガラス容器に注ぎます。
  • コンブチャのスターター(SCOBY)とコンブチャの液体を加えます。

容器の密閉

  • ガラス容器の口を布またはペーパータオルで覆い、ゴムバンドで固定します。
  • 空気を通しながら、ほこりや虫の侵入を防ぎます。

発酵させる

  • 容器を直射日光の当たらない暖かい場所(25〜30℃が理想)に置きます。
  • 約2〜3週間放置します。この間、表面にゲル状の膜(セルロース)が形成されます。

ナタデココを取り出す

  • 発酵が完了したら、表面にできた厚いゲル状の膜を取り出します。

これがナタデココになります。

洗浄とカット

  • 取り出したナタデココを清潔な水で軽く洗います。
  • 好みのサイズにカットします。

シロップで煮る(オプション)

  • カットしたナタデココを砂糖シロップで軽く煮ることで、甘みを加えます。
  • シロップは水と砂糖を1:1の割合で混ぜて作ります。
  • 中火で約10分間煮ます。

冷却と保存

  • 煮たナタデココを冷まし、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。
  • デザートや飲み物のトッピングとしてお楽しみいただけます。

注意点:

  • 衛生管理:発酵食品を作る際は、器具や手をしっかりと洗浄・消毒してください。
  • 発酵期間:環境温度によって発酵速度が変わるため、様子を見ながら調整してください。
  • 安全性:異臭がする、カビが生えている場合は、必ず廃棄してください。

補足:

  • コンブチャのスターターが手に入らない場合は、市販の無香料・無添加のコンブチャドリンクを代用できます。
  • 発酵後の液体は酸味が強いので、捨てずにドレッシングなどに活用できます。

これでコンブチャを使ったナタデココの完成です。自家製のヘルシーデザートをぜひお楽しみください。

コンブ茶を使ったナタデココの作り方動画

Miyako

日本では、ナタ菌が手に入りにくいため、実践できる方法はコンブ茶になりますね。

【手作りナタデココ】正体は発酵食品!?ナタデココを手作りしてみた

ナタデココの作り方に関するFAQ

ナタデココを作る際には、いくつかの疑問やトラブルに遭遇することがあります。ここでは、よくある質問とその対策について詳しく解説します。

ナタ菌が手に入らない場合、どうすればいいですか?

ナタ菌が手に入らない場合、前述したように コンブチャのスコビー を代用することができます。コンブチャはスーパーフードとして人気があり、健康食品店やオンラインショップで比較的簡単に入手できます。コンブチャのスコビーを使うことで、同じように発酵させてナタデココを作ることが可能です。また、市販のナタデココから菌を培養する方法もありますが、これはやや難易度が高いため、初心者にはコンブチャの使用をお勧めします。

発酵がうまくいかない場合の原因と対策は?

発酵がうまくいかない場合、主な原因として以下の点が考えられます:

  • 温度が低すぎる: 発酵には25〜30℃の環境が必要です。気温が低い季節や場所では、発酵が進まず膜ができないことがあります。暖かい場所に移動するか、発酵容器をタオルで包むなどして温度を保ちましょう。
  • 容器や器具が清潔でない: 発酵は繊細なプロセスなので、器具や容器に雑菌が付着していると、ナタ菌の働きが阻害されます。使用するものは必ず熱湯消毒かアルコールで消毒してください。
  • 砂糖が少なすぎる: ココナッツウォーターに含まれる糖分はナタ菌の栄養源です。必要な糖分が不足すると、発酵が進まないことがあります。目安として、1リットルのココナッツウォーターに対して50g程度の砂糖を加えましょう。
発酵にはどれくらいの時間がかかりますか?

ナタデココの発酵には通常 1週間から2週間 程度かかります。気温や湿度により発酵スピードは変動するため、時々様子を確認してください。発酵が進むと、ココナッツウォーターの表面に膜が形成され、徐々に厚くなっていきます。この膜が1cm程度の厚さになれば、発酵完了のサインです。

発酵後のナタデココの保存方法は?

発酵が完了したナタデココは、取り出して 冷蔵庫で保存 できます。保存する際は、清潔な容器にナタデココを入れ、甘味を加えたシロップ(砂糖水)を一緒に加えると風味が保たれます。ナタデココは冷蔵庫で約1週間ほど保存可能ですが、風味が落ちないうちに早めに食べるのがおすすめです。

発酵中にカビが生えたらどうすればいいですか?

発酵中に表面にカビが生えることがありますが、これは不潔な環境や温度が原因であることが多いです。もしカビが生えた場合は、発酵が失敗した可能性が高いので、そのナタデココは 廃棄 する方が良いでしょう。次回からは、使用する器具や容器をしっかりと消毒し、発酵環境を適切に整えることが大切です。

ナタデココはどんな食感になりますか?

ナタデココは ぷるぷる とした弾力のある食感が特徴です。他のゼリーや寒天とは異なり、噛んだ時にやや固めで、しっかりとした歯応えがあります。噛み切った時に適度な弾力を感じ、さっぱりとした食感が楽しめます。(私は、生のイカにそっくりだと思いました)

自宅でのナタデココ作りは初心者でもできますか?

自宅でのナタデココ作りは、初心者でも十分に可能です。必要な材料や道具は少なく、手順もシンプルです。発酵プロセスにはある程度の管理が必要ですが、基本的なポイントを守れば失敗せずに作ることができます。特に、適切な温度管理と衛生状態を保つことが成功の鍵です。

ナタデココの発酵時に必要な道具は?

ナタデココを作るために必要な道具は以下の通りです:

  • 発酵容器(ガラス製またはプラスチック製)
  • 布巾または通気性の良い蓋
  • ゴムバンド(布巾を固定するため)
  • 消毒用アルコール(器具の消毒に使用)
  • 計量カップやスプーン(分量を計るため)

これらの道具はどれも手軽に手に入るものばかりなので、特別な設備を用意する必要はありません。

ナタデココを失敗せずに作るためのポイントは?

ナタデココを成功させるための重要なポイントは次の通りです:

  • 清潔さを保つ: 発酵に関わるすべての器具や容器は必ず消毒しましょう。雑菌の混入は発酵の失敗やカビの発生を引き起こします。
  • 温度管理を徹底する: 発酵に最適な温度は25〜30℃です。気温が低すぎる場合は暖かい場所を選んだり、環境を工夫することが必要です。
  • 砂糖の分量を守る: ナタ菌が活発に活動するためには適度な糖分が必要です。ココナッツウォーターに加える砂糖の量を守りましょう。

まとめ

Miyako

ナタデココは自宅でも簡単に作れる発酵食品で、そのぷるぷるした食感とヘルシーさが魅力です。

作り方自体はシンプルですが、発酵プロセスの管理や適切な衛生対策が成功の鍵です。

また、ナタ菌が手に入らない場合はコンブチャを使うことで代替できるため、挑戦しやすい発酵プロジェクトです。この記事を参考に、ぜひ自宅でナタデココ作りに挑戦してみてください。

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この記事を書いた人

Miyakoのアバター Miyako 発酵フードライター

20年以上の発酵食品作りの経験を持つ。特に、自家製の味噌や納豆、ぬか漬け、キムチ作りが得意。世界中の発酵文化にも興味があり、韓国や東南アジア、ヨーロッパの発酵食品にも挑戦。

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