塩麹で塩分を40%減!誰でも出来る減塩&旨味アップ完全ガイド

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塩麹で塩分を40%減!

塩麹は塩分を最大40%カットできる発酵調味料。塩との違いや置き換え方法、減塩レシピまで詳しく紹介します。

この記事ポイント

  • 塩麹は“塩の1/5”の塩分濃度で、同じ量でも大幅に減塩
  • 麹酵素がうま味を底上げし、薄味でも満足感アップ
  • 厚労省目標7 g未満&WHO目標5 g未満に近づく毎日のコツ
  • 今日からできる 置き換え早見表とレシピ活用術 を公開
目次

塩麹で塩分を減らせる理由【塩麹 塩分の科学】

塩麹の塩分濃度は食塩の約1/5

  • 一般的な塩麹100 g中の塩分は約13 g。小さじ1(約7 g)あたり約1 gの塩分で、食塩小さじ1(5 g)の5分の1程度です。​オリーブ人間万歳
  • つまり「塩小さじ1 ⇒ 塩麹大さじ1弱」に置き換えると塩分40〜50%カットできます。
  • 塩味が穏やかな分、味付けの“振り過ぎ”を防ぎやすいのもメリットです。

麹酵素が旨味を増幅し減塩を補う

  • 麹由来のプロテアーゼ・アミラーゼが肉や魚のタンパク質・デンプンを分解し、アミノ酸や糖を生成。
  • 生成されたグルタミン酸・オリゴ糖が「うま味」と「まろやかな甘み」を作り、“薄味でもおいしい”状態に。
  • うま味で塩味をサポートする手法はMSG研究でも実証済みで、22〜40%の減塩でも嗜好性を維持できるとの報告があります。

厚労省・WHOの塩分目標と現状

  • 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
  • 健康日本21(第三次):成人1人あたり7 g未満を政策目標に掲げる​kennet.mhlw.go.jp
  • WHO:世界共通目標は5 g未満(ナトリウム2 g)​World Health Organization (WHO)
  • 日本人平均は約9.7 g。塩麹置き換えを1日大さじ2回行うだけで、2〜3 gの削減が期待できます。

塩麹で期待できる健康メリット

  • 高血圧・脳心血管リスクの低減:7 g未満に近づくほど収縮期血圧が平均3–5 mmHg下がると報告。
  • 腸内環境の改善:麹菌が作るオリゴ糖が善玉菌のエサになり、便通と免疫をサポート。​
  • 肉質改良&節約:酵素分解で安価な部位も柔らかくジューシーに。

塩麹で塩分カット!今日から出来る活用術

基本の塩麹の作り方と保存

  1. 清潔な保存容器に米麹 200 g+塩 60 g+水 250 mlを入れ、よく混ぜる
  2. 30 ℃前後で1日1回かき混ぜながら7〜10日発酵
  3. 甘い香りととろみが出たら完成。冷蔵で3か月、冷凍なら半年保存

塩→塩麹 置き換え換算早見表

  • 塩小さじ1(5 g) ⇒ 塩麹大さじ1弱(約15 g)
  • 塩小さじ½ ⇒ 塩麹小さじ2
  • 塩ひとつまみ ⇒ 塩麹小さじ1
  • 塩麹は水分が多いので、仕上げに水分を飛ばす/味を見て追加がコツ

肉・魚・野菜別マリネ時間とコツ

食材目安量塩麹量漬け時間ポイント
鶏むね200 g大さじ13–4 h焼く前にキッチンペーパーで拭う
豚ロース200 g大さじ1½一晩ステーキなら表面を軽くこそげ取る
白身魚切り身小さじ230 min焼き魚・ムニエルに
カット野菜200 g大さじ11 hジップ袋で軽く揉む

※加熱時は焦げやすいので中火以下でスタート。

市販品と手作り、どちらを選ぶ?

  • 手作り
    • コスト◎・塩分%を自分で調整可
    • 発酵管理に手間と時間
  • 市販品
    • 時間ゼロで安定品質
    • 塩分12〜15%が一般的。買う前に栄養成分表示を確認しよう​

よくある失敗と対策Q&A

  • Q:発酵が遅い
    • 25 ℃以下なら湯煎やヨーグルトメーカーで30 ℃を保つ
  • Q:表面が黒っぽい
    • 酸化や雑菌の可能性。異臭があれば破棄
  • Q:しょっぱい
    • 塩麹+ヨーグルト、出汁、レモン汁など“酸味”を合わせると塩味がマイルドに

塩麹の応用術で、毎日の料理がもっとヘルシー&時短に

塩麹×調味料で減塩でも満足度アップ

塩麹は単体で使うのも良いですが、他の調味料と組み合わせることで風味のバリエーションが広がり、より満足度の高い減塩料理が作れます。

  • 塩麹+ごま油:炒め物に最適。香ばしさで塩分控えめでも食べ応え◎
  • 塩麹+ポン酢:さっぱり系サラダや冷しゃぶに
  • 塩麹+味噌:味噌汁の塩分を抑えつつコクを強化
  • 塩麹+ヨーグルト:タンパク質豊富な「発酵×発酵」ディップに。野菜スティックにおすすめ

また、煮物や炒め物の最後に塩麹を少量足すと、全体がまろやかになり、減塩にありがちな“物足りなさ”を解消できます。

栄養面でも優秀!塩麹に含まれる成分とは?

塩麹は、ただの調味料ではありません。栄養面でも優れたメリットがあります。

塩麹に含まれる主な栄養素

成分働き
アミノ酸(グルタミン酸など)うま味成分。脳の神経伝達にも関与
ビタミンB群エネルギー代謝を助け、疲労回復に
酵素(プロテアーゼ・アミラーゼなど)食材の消化吸収をサポート
オリゴ糖善玉菌のエサ。腸内環境を整える

これらの栄養成分が相乗効果を発揮し、「食べながら健康を整える」ことができるのが塩麹の強みです。

また、発酵の力で生まれたうま味により、調味料の使用量自体が減るため、全体的な摂取カロリーや脂質の削減にもつながります。

今すぐ使える!塩麹の簡単レシピ3選

「塩麹ってどう使えばいいの?」という方のために、初心者でも作りやすい3つの時短・減塩レシピを紹介します。

① 塩麹チキンのオーブン焼き(減塩35%)

【材料(2人分)】

  • 鶏もも肉 … 1枚(約250g)
  • 塩麹 … 大さじ1.5
  • にんにく … 1片(すりおろし)
  • オリーブオイル … 小さじ2
  • 黒こしょう … 適量

【作り方】

  1. 鶏肉に塩麹・にんにく・こしょうをすり込み、冷蔵庫で2時間以上マリネ
  2. 220℃に予熱したオーブンで20分焼く
  3. 皮がパリッとしたら完成!

ポイント:冷蔵で前日から漬け込むと、さらにジューシー&減塩効果アップ

② 塩麹×キャベツの即席浅漬け

【材料】

  • キャベツ … 1/8玉
  • 塩麹 … 大さじ1
  • ごま … 小さじ1
  • ごま油 … 少々

【作り方】

  1. キャベツをざく切りにしてジップ袋へ
  2. 塩麹とごま、ごま油を入れ、軽く揉む
  3. 冷蔵庫で1時間置いて完成!

食べ応え&食物繊維も取れて、副菜にぴったり。

③ 塩麹で作る和風ポテトサラダ

【材料】

  • じゃがいも … 2個(皮をむいて茹でる)
  • 塩麹 … 小さじ2
  • プレーンヨーグルト … 大さじ1
  • 胡椒、粒マスタード … 適量

【作り方】

  1. じゃがいもを潰し、塩麹・ヨーグルトと混ぜる
  2. 好みで粒マスタードを加える
  3. 冷やして食べるとおいしい!

マヨネーズ不要で減塩・低脂質に◎

よくある質問(FAQ)

Q. 塩麹は毎日使っても問題ない?

A. 塩麹自体には塩分が含まれているため、「使えば減塩」ではなく「置き換える」のが基本です。
1日大さじ2(塩分約2.5g)以内を目安に使えば、健康的な範囲で活用可能です。

Q. 塩麹と甘酒の違いは?

A. どちらも米麹から作られますが、

  • 塩麹:塩分があり、調味料用途
  • 甘酒:塩を加えず、甘味飲料(糖分中心)

使い方や栄養成分も異なるので注意しましょう

まとめ:塩麹と塩分管理で健康を守ろう

  • 塩麹=塩分1/5 + 旨味ブースター。置き換えるほど減塩効果は大きい
  • まずは「味噌汁の塩→塩麹」「肉を塩麹マリネ」の2ステップからスタート
  • 厚労省・WHOの数値を意識しながら、1日の塩分ログをつけると効果が見える
  • 継続こそ最大のコツ。塩麹生活で、「おいしい減塩」を習慣化しよう!

外部参考

塩麹でおいしく、健康的に、“未来の自分”へ投資しましょう!

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